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もし僕らのことばがウィスキーであったなら

ここ最近急にウィスキーに目覚めたせいか数年前に読んだこの本のことを思い出し、久しぶりに読み返してみる。作者がアイルランドへ行って地元のウィスキーを飲み歩くといったエッセイで、非常にかるく、リラックスして読める。時折出てくる奥さんの撮った写真もとても素敵。
以前読んだときはわからなかったお酒の名前も大体解るようになり、「お〜、なるほど〜」という場面にいくつも出くわす。新たな感動がありました。

「俺たちは葬式にもウィスキーを飲む」と土地の人は言う。「墓地での埋葬が終わると、みんなにグラスが配られ、土地のウィスキーがなみなみと注がれる。みんなはそれをぐいと空ける。墓地から家までの寒い道、からだを温めるためだ。飲み終わると、みんなはグラスを石にたたきつけて割る。ウィスキーの瓶も割ってしまう。何も後に残さない。それが決まりなんだ」

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)