カメラとか、ノートとか。

X-E2が好きなおっさんのブログ

吉本興業の会見を見て怖かったこと

とんでもない騒ぎになっておりますが、20日の宮迫・亮はがっつりと、22日の岡本っちゃんの会見はいまこれを書きながら2時間ちょい見たうえで。

まず宮迫・亮の会見では、何故嘘をついたのか、会見が遅れたのか、何もコメントないのか、について、当初の報道から20日の会見に至るまでの経緯を細かく説明してくれた。
さらに嘘をついてしまったことに関しても、5年前のことですぐには思い出せなかっただろうし、周りに確認したところ、お金を受け取ったとしても打ち上げ代として払っているだろうし、プラスマイナスゼロでもらってないことと同義だろうと思ってしまったこと、結局そのお釣りは受け取っていたことがわかっても、宮迫ほどのレベルの金銭感覚で、さほど記憶には留まらない額であることは正直に話していて、そお金銭感覚もダメだと自覚もあって、理解できた。一般人からしたら百万円という額はとんでもないが、もし自分が5年前の給料に1万円多く上乗せされていたとして、それを5年後すぐに思い出せる人がいるだろうか。それくらいの感覚だと思う。「百万円ももらってるのに記憶がないとはなんたること」みたいに言ってる人は、それはただの妬みであって今回のこととは全く関係無い。そんなにひがむのなら芸能事務所に入って、冠番組やCMに呼ばれるほどの芸を披露すれば良いだけ。彼らはそれをやってのけ続けているから今があるのだ。
さて、そんないろいろ説明のなかで以下の内容が発覚し、暴露会見、と揶揄される。

・自分たちは謝罪会見を望んだが会社が拒否(静観する)
・会見するならそのタイミングは会社が決める、在京在阪は株主だから大丈夫とお偉いさんに言われた
・会見を強行するなら亮ひとりでもやればいい、ただし連帯責任で全員クビだ、と社長に言われた
・反社会的勢力は吉本のスポンサーのひとつ

この時点でたしかにびっくりはしたけれど、両名ともそんなことを言いたいんではなく、ここまで会見が遅れたことの経緯を説明するために上記の内容は話さなければ説明がつかないこと、今回の会見で言いたいのはとにかく嘘をついてしまったことと、お金を受け取ってしまったことで被害者の方に不快な思いをさせてしまったことへの謝罪、ということはとても理解できた、というか信用できた。個人的には。
そりゃ会社への不信感が募って、文句のひとつも言いたい部分も多少はあったかもだけど、最終的には関係者にただ、謝りたい、というのが本音だったと思う。

さぁ、これを受け世間は一気に手のひら返し、矛先は吉本興業、主に岡本社長に向けられる。
宮迫・亮は被害者だ、吉本はとんでもないブラック、反社会的勢力との癒着隠しのために動いているのではないか、そうに違いないと。

そして本日、岡本社長からの記者会見。
いま2時間15分まできた。

今日は流石にリアルタイムでは見れなかったので、ツイッターとかで様子を見てると、とにかく岡本社長が叩かれてる。ダメダメ会見ダメ社長、とにかく養護する言葉がみつからない。
で、やっとこさ仕事を終え、電車に乗りながら、家に帰ってからは愛しのiPadminiで、会見を見ています。もうすぐ2時間20分。

で、感想だけど。

わかるやん、岡本社長が言ってることも。

・自分たちは謝罪会見を望んだが会社が拒否(静観する)
 →会社はまず「お金を受け取ってない」という報告を受け、関係各所にその説明を謝罪を含め走り回ったあとに実は「もらっていた」ということになり、さらに受け取った人数が7人増えた。これを受け、「すみません、やっぱりもらってました」という発表を簡単にするわけにはいかない。今度は逆に本当にもらったのか、もらったのなら幾らもらったのか、完璧に裏をとらないと正式に会見を開くわけにはいかない。

・・・これ当然そうでしょう。会社員として、クレーム処理の段階で前言撤回は致命的なことで、信頼を大きく損ねる行為である。特にネガティブな修正は。これで「もらってました」の発表後にもし「やっぱりもらってませんでした」なんてなったらもう信頼はゼロになるだろう。すべての事実を事細かに精査してから正式に会見を開きたいと思うのはとても自然なことだと思う。


・会見するならそのタイミングは会社が決める、在京在阪は株主だから大丈夫とお偉いさんに言われた
 →宮迫・亮も会見でこれを聞いた全員も、会見のQA含めて会社が台本つくっていい感じにするから大丈夫、みたいに聞こえたと思う。
  が、会社としては、「生中継」で会見となると、裏番組等、各所に考慮したスケジュールになるのでとても難しい、在京在阪は株主だからそのへんの調整は本当にとても大変ですよ。という意味らしい。
これも当然やん。
どの局で、どの時間帯に生中継するか、は、皆に配慮しようとすると困難だと思う。何でウチの局じゃないんだとか、何でわざわざウチのワイドショーの時間帯に裏でやるんだ、とか、ド素人でもわかる理由だ。


・会見を強行するなら亮ひとりでもやればいい、ただし連帯責任で全員クビだ、と社長に言われた
 →実際にこの発言はあった。金銭授受が発覚し、先にあったように会社としては関係各所への前言撤回、さらに納税額への問題等あるなかで、宮迫・亮など4名がとにかく自分のことだけ考えているように見えたと。会見で何を話そうかと、金額はどうしましょうとか、すぐにでも生放送でとか。
岡本社長としては、今回の問題は「詐欺被害」に遭われた方のお金を受け取ってしまったことが一番重要なことで、それがこの後に及んでわかってないんじゃないかと思い、つい「叱って」しまったと。

これもわかる。お前ら何で自分のことしか考えてないんだと、お前らのために日々奔走しているスタッフ、何より被害者の方々への想いや反省はないのかと、そう捉えたということで、そこで上のものとしてちょっとキレちゃう心理は凄くわかる。


・反社会的勢力は吉本のスポンサーのひとつ
 →事実と異なる。今回のイベントの「主催社」のスポンサーであって、吉本興業は無関係。吉本興業は、あくまで「主催社」に対して、タレントを派遣したまで。

そうこうしてるうちに2時間50分まできました。
もう記者の質問も同じようなものばかりなのでこれくらいでも十分かな。

今回の両者の意見を聞いて、う〜ん、そうですね、本当に意見の食い違いというか、ボタンの掛け違いでここまでこじれてしまったのかな、という印象。世間が期待してるようなドス黒い話は結局なかったということかな。どっちの言い分もわかるけど、どっちかというと宮迫・亮のほうが大人気なかったというか、良くも悪くも純粋すぎて大人の事情をきちんと理解できてなかったような感じがする。


今朝、スッキリで加藤浩次が「体制変わらないなら会社辞める」という意見を発しそれを受け、世間は「加藤かっこいい」「加藤男らしい」「加藤最高」という声があがってるけど、これって岡本っちゃん会見前のことだよねぇ。
さらに、加藤の発言は番組冒頭の2〜3分で、会社と芸人の間に何があったのか、会社のトップに何をされたのか、全文聞いたけど何でそんなに怒っているのかまではわからなかった。

これは加藤批判では無く、もちろん加藤浩次の中でモヤモヤがあって、言いたいこともたくさんあるんだと思うけど、あの3分ほどの発言でそんなに「最高」「かっこいい」と言ってしまう世間に困惑した。要は加藤浩次は「会社のトップに、さらにはお笑いトップの松本人志に石を投げた、えらいもんだ」みたいな感じなのかな。大事なのはその真意というか、関係者の意見をちゃんと聞いてからのことだと思うんだ。
それも不明なままここまで盛り上がれてしまう世間、今回の騒動で一番恐怖に感じたのは、やはり一般の素人の浅はかで無責任な声だと感じた。有名人はこの不条理で実態のない声と戦っていかなければならない、大変なお仕事ですなぁ。


あと最後にねぇ、これは超個人的でひとごとみたいになっちゃうんだけど。
吉本の若手芸人のギャラが安すぎるとか言われてるけど、それはもう、そんなもんなんじゃないかね。そんな中から面白い奴が這い上がって天下を取りに行くっていう世界なんじゃないかな。食えない若手は先輩にご飯食べさせてもらったり、住まいを借りたり。
っていうかね〜、芸人で最低保証なんか付けちゃったら多分吉本希望者殺到して会社パンクしちゃうよきっと。
いつまでたっても食えないんなら、より芸を磨くか、違う仕事に変わるか、単純な話だと思うんだけどなー。安定求めるやつが芸人目指したりしないし向上もしないって、絶対。上岡龍太郎も、お笑い芸人と暴力団は根は同じ、ラクして稼ぎたいだけ。芸人の言うことなんて鼻で笑って見てくれればいいんですよって言ってたよ。詳しくはYoutubeで検索検索ゥ。

とにかくねぇ、世間は理解力がない浅はかなバカばっかりで怖いというお話でした。

  • エピローグ-

いろいろ書いてたら結局いま3時間15分、あと4分ほどで岡本っちゃんの会見も終わるのかな。え?これ前半?
今回の会見のなかで、「恫喝めいたことは日常茶飯事では」という記者の問い(なんどか聞き直された後)に対して「最近は部屋に一人でいるのでありません」との回答はマジでお茶吹いた。(詳細はぜひ動画見て欲しい。この瞬間、猫を抱いて背中に傷ができてた頃の岡本っちゃんの顔になった)

・めんどくさいし素人のたわごとなので敬称略・