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一泊二日温泉旅行

東京支店4人で群馬県は利根郡新治村にある法師温泉長寿館へ行ってきた。

レンタカーで走ること4時間、雪で埋もれた長寿館に到着。建物はとても古く、玄関に入ると正面に切り株で作られた大きな火鉢付きの机、左手の和室には立派な囲炉裏があり、とても趣のある風景だ。川を挟んで建てられており、川の上の渡り廊下を進んで部屋に向かう。廊下はとても天井が低く、歩くとキシキシと心地よい音が鳴る。部屋は8帖の純和風で窓からは雪が屋根一杯に積もっている本館と川が見える。チェックインより1時間も早く着いてしまったのでコタツに入ってしばし休憩。雪を見ながら入るこたつは最高だ。川のせせらぎも心地よく響いている。

3時になって温泉に向かう。まずはこの旅館のウリでもある法師の湯、建築から1世紀以上たつ歴史的お風呂だ。もちろん木造で湯船が4つに別れていてそれぞれで湯の温度が違うという変わったお風呂だ。基本的にぬるめなのでゆっくりと長時間つかってられる。体を洗うような場所はなく、ここではひたすら湯船につかっていることになる。広々としていて、湯船のなかは石が敷き詰められていて座り心地も良い。混浴の時間だったがおっさんばかりだった。とにかく非常にあじのある建物で、ずっと居ても飽きない。証明も四隅に置かれた灯籠のみ。4種類の温度をたのしみながら1時間ほど入っていた。

一旦部屋に戻りしばらくすると夕食が運ばれてきた。いちおう一番安いコースなのだがとてもしっかりしたメニューで、こたつには乗り切らず、いくつかは横におかなければならないほど品数が多い。最初は全部食べきれるか心配だったが、料理はどれも美味しくて見事完食。合鴨の肉、茶碗蒸しが美味しかった。

食後の休憩をとり再び温泉へ。今度は露天風呂のある玉城の湯だ。総檜でつくられている贅沢な建物の外に露天風呂があり、もちろん雪が舞っている。まず屋内の湯船で体を温めいざ露天風呂へ。ふりしきる雪の中、ロケーションは最高なのだがいかんせん寒い。湯もかなりぬるめで、30分いられたら凄いと思う。しかしこんな本格的な露天風呂は初めてだった。体はあまり暖まらなかったが心が暖まった。最高だ。これが幸せってやつか。

部屋に戻ってだらだらとビールを飲みながらいつの間にか寝てしまった。朝6時頃もう一回玉城の湯に入り、おみやげを買って10時出発。ようやく外は晴れて、新雪がまぶしい。

あっという間の二日間だったがかなり癒された。温泉には何回か行ったが、いままで行ったなかでは比べ物にならないくらい最高だった。本物の温泉を味わった気がした。

自然に囲まれた純和風の部屋で喜びや感動を味わうってことは、コンクリートに囲まれた普段の生活がいかに不自然なものかということなのだろうか。