カメラとか、ノートとか。

X-E2が好きなおっさんのブログ

家族が増えた日

f:id:ni9eball:20170520181730j:plain
XF35mmF2 R WR f/2.8 1/250 iso2500 ASTIA


予定日を7日ほど過ぎた19日深夜3時30分、陣痛っぽい症状があったのでマタニティタクシーを呼ぶ。奥さんに叩き起こされるも寝ぼけてたのでタクシーには奥さんが自ら電話する。これ、今後一生チクチク言われる予感。
深夜のため道路はガラガラ、30分ほどで病院に到着。

4時15分頃、小さな部屋に通されて色々診察、六畳くらいの部屋にはベッドと分娩台みたいなものとパソコン1台、電気も暗めで「こんなところでこれから何時間と過ごすのか...」とちょっと不安に。なんか囚人が過ごすような雰囲気だ。
看護師さんに診断され、これは、んー、陣痛...ということで良いでしょう!と言われ、じゃあ移動します、と別部屋に移される。どうやらここは診察のみの部屋だったらしく、移った先は広々して窓も大きく、ソファもトイレも付いていてかなり快適。壁紙も可愛くて素敵な部屋だ。一気にテンション上がる。診察してもらうと子宮口は4〜5センチ開いてる様子。

しかし、少しずつ痛みは来るものの、8時に朝食を食べ、その後徐々に痛みは無くなってしまう・・。昼から院内を散歩したり階段往復したりして陣痛を促すがイマイチ来ない。

結局夜ご飯の後、今日はもうこなさそうなので一晩ゆっくりして、明日また様子を見ましょうということに。すっかり今日出産のテンションだったためかなりがっかり。普通なら一般病棟に移動しなきゃいけないらしいが特別にこのまま一泊。奥さんはベッド、おいらはソファでちょっと窮屈だったけど爆睡。

この後奥さんは1時間ごとの痛みになかなか寝付けなかったらしい・・

翌日20日早朝4時、破水。助産婦さんがバタバタしてて起きる。
6時、初男性医師登場。子宮口は7センチほど開いており、今日は陣痛促進剤を使いたいとの説明を受ける。奥さんはかなり渋い顔だったが7時から点滴にて促進剤開始、7時30分から痛みが定期的に来るようになり、羊水がかなり出るようになる。パットをしていても漏れてしまうほどの量。

ここからが辛い時間帯。徐々に徐々に点滴の量を増やしていって、それに伴ってだんだん痛みも増して来る。
10時に足湯を用意してもらい、リラックスしながらひたすら待つ。赤ちゃんが奥さんのお腹側に背中を向けないといけないらしく、四つん這いとかになりながら陣痛を促す。
13〜14時に痛みはピークに。これがあとどれくらい続くかもわからないので奥さんがかなり弱気になり、「もう嫌だー、帝王切開でいい!」と言い出すも助産婦さんは「もうすぐだから頑張りましょう!」と励まし続ける。旦那は奥さんの腰やお尻を押しながら眠気と戦う・・とにかく眠いし、確かにいつまで続くかわからない状態がとても辛い。

14時半、ついに子宮口全開、頭が見えると診断。先生曰く「髪の毛ふさふさですよ〜」と、少し先が見えてきた。

15時40分、再度診察し、「よし、いっちゃいますか」の一声でバタバタとあっという間に出産準備へ。部屋に6人ほど(全員女性)の先生がやってきて手際よく準備にかかる。準備ができた時に部屋に呼ばれ、奥さんの横にスタンバイ。もう心臓ばくばく。

イキんで〜休んで〜を何度か繰り返し、約1時間後、16時20分、出産!正直、もっと時間がかかると思ったし、こう、尋常じゃない雄叫びとかあると思っていたのでかなりあっさり出てきたなという印象。
奥さん曰く、陣痛の方が数倍辛かったとのこと。頭が出てきてからスルッと全身も出てきて、これはいわゆる安産なのかなと思ったけど先生からは「何を持って安産かはわかんないですけどねー」と冷静なお言葉。

とは言え、顔が見えた時はやっぱり感動してちょっと泣いてしまった。予想を遥かに超えた感動だった。そして奥さんにめちゃくちゃ感謝である、よく頑張ってくれた・・、出産ってやっぱすごいことだわ。奇跡だわ。
カメラ片手に待っていたけどその瞬間はなんか、肉眼でしっかり見たいというか、ファインダーを覗く気にならなかった・・。今思えばちょっと勿体無いことしたかな。

f:id:ni9eball:20170520181803j:plain
XF35mmF2 R WR f/2.8 1/250 iso1250 ASTIA

10ヶ月、色々なことがあって色々なことを想って、ようやく出会えた新しい家族。
こんな奇跡に感動しないわけが無い。


あと!FujifilmのASTIAは赤ちゃん写真に最高!!肌の色が超いい感じである。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(FUJIFILM)へ
にほんブログ村