2004-02-25 11時59分 駅の改札を出たところでひと組のカップルが佇んでいた。ふたりは向かい合って何も話さず黙ったままそこにいた。 横を通り過ぎるときに彼女の顔がみえた。とても奇麗な人だったが、彼女の目は涙で濡れ、少し赤く腫れていた。 11時59分、今日がまた終わろうとしていた。